【17】仕事復帰への準備

これは、脳のがんとも言われる脳腫瘍(G2、乏突起膠腫)を患ったときの体験記です。2015年7月、東京女子医大で脳腫瘍の覚醒下手術をしました。リハビリ期間も終え、まだ体調も完全とは言えないですが、仕事に戻ることになりました。ここでは、仕事復帰への準備期間での出来事について書きたいと思います。
(※覚醒下手術とは意識がある状態で腫瘍の摘出を行う手術のことです。参考までに、こちらの記事もどうぞ)

アシンメトリーだった髪型をカットして整えてもらう

手術した時、開頭する部分だけ髪が剃られていて、その状態でずっと放置していたので退院後は帽子なしでは外を歩けない状態でした。さすがにこのまま仕事に復帰するわけにはいかないので、いつも通っていた理容室にカットしてもらいに行きました。

ただ、お店の人は僕が手術したことを知らなかったので、頭にガッツリ手術跡があって髪型もめちゃくちゃの状態で訪れたので、すごくびっくりされました。病院には入院中に髪を切ってもらえるサービスがあったようなので、退院前にカットしてもらっておけばよかったなと思いました。

一人暮らし再開

先生からは、仕事に戻ってからしばらくの間は実家から仕事場に通うことも提案されました。しかし、実家から仕事場まで通うとしたら2時間以上かかるので、それは耐えられないと思い一人暮らししている都内の自宅に戻ることにしました。

ただ不安はありました。病院から実家に移った時、看護師さんがいないことに対する不安があったのと同じように、一人暮らしをするとなると周りにだれもいなくなるからです。だけど、自宅から職場までは30分以内で行けたので、一人暮らしをする不安よりも通勤の苦痛のほうが大きいと思ったのでそうすることにしました。

念のため、仕事に戻るまでは4日くらい慣らし期間を用意しておきました。しかし、一人暮らしに慣れるまでもう少し時間がかかるかと思いましたが、特に困ることもなく最初の1日2日で普段の生活に馴染むことができました。入院してから自宅に戻るまで約2ヶ月かかりましたが、この間に行ってきたことを考えると、よく2ヶ月でここまで戻ってこれたなと思います。

通勤の練習

仕事場は渋谷でした。渋谷は多くの人が電車を乗り降りしますし通勤時は特にせかせかと移動する人が多いので、ちゃんと人の流れに乗って移動できるのだろうかという心配がありました。退院時(【15】退院)にも東京駅で大変な思いをしているので、仕事復帰前に人が多くいる場所に出かけに行って慣れておこうと思いました。

そこで、普段よく行く恵比寿周辺をブラブラすることにしました。ちなみに、なぜ渋谷じゃないのかというと単純に好きではないからです。渋谷には仕事かよっぽど用があるときでないと行きたくはないので恵比寿にしました。とは言っても都内の繁華街であることには変わりないので、少し移動するだけでも人の多さにだいぶ疲れてしまいました。渋谷ほど人は多くなかったですけど、練習としてはちょうど良かったかなと思います。

ここまで色々とリハビリをしてきましたが、この段階ではまだ術前と比べると戻りきれていない部分が多くありました。顔の左側はほとんど動かない状態でしたし、左手を動かすのにも違和感がありましたし、体力も十分に回復したとは言えませんでした。だけど、あとは仕事しながら少しずつ慣れていくしかないかなと思いました。心配していても仕方がないので、できるだけ頑張って無理があったら休めばいいかなくらいの気持ちでやっていくことにしました。

この記事は個人の体験に基づいて書いたものです。病状などは人それぞれ異なるものなので、気になることがあったら必ず、主治医に確認してください。本ページについてご質問等ありましたらお問い合わせページからお願いします。

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