【18】治療を終えて仕事に復帰する

これは、脳のがんとも言われる脳腫瘍(G2、乏突起膠腫)を患ったときの体験記です。2015年7月、東京女子医大で脳腫瘍の覚醒下手術をしました。入院から約2ヶ月の治療を終えて、ついに仕事に復帰できるまでになりました。ここでは、仕事に復帰した時の様子について書きたいと思います。
(※覚醒下手術とは意識がある状態で腫瘍の摘出を行う手術のことです。参考までに、こちらの記事もどうぞ)

帽子を被っていこうかどうか迷う

仕事復帰直前の頃はまだ、傷口に少し赤みが残っていて長さも20センチくらいあったので、傷跡が目立っていました。なので、仕事に行くとき、入院中にも使っていた薄手のニット帽のようなものを被っていこうかどうか迷いました。周りからどのような目で見られるか、少し気になってしまったからです。

しかし、抵抗はありましたが、変に気にしすぎるのも良くないですし、開き直って被らずに行くことにしました。あとは、帽子+Yシャツ+スラックスという組み合わせに違和感がありすぎて変に目立つというのもありました。傷を保護するために帽子をかぶる必要があったわけではないので、見た目さえ気にしなければ問題はありませんでした。

久々の通勤ラッシュ

仕事復帰の最初のハードルは、やはり通勤でした。山手線で渋谷に行くのですが、人が多いとか自分のペースで歩くのが難しいとか渋谷駅のホームと電車の間が結構空いていてちょっと危ないとか、いろいろと気になることがあったからです。なので、できるだけ気をつけながら会社に向かいました。

山手線はぎゅうぎゅう詰めの列車の後に比較的空いていることがあるので1本見送って次の電車に乗ったり、駅構内を歩くときは人の流れが収まるのを待ってから自分のペースで歩くようにしました。とにかく安全第一で行って、遅刻しても仕方がないというつもりで出社しました。だいぶ気疲れはしましたけど、幸い思っていたほど困ることもなく無事にたどり着くことができホッとしました。

半日勤務からスタート

出社初日、上司と話し合って今後どのように仕事に復帰していくかを決めました。仕事に戻るにあたって主治医のM先生からは、1週間程度の半日勤務から始めて徐々に定時勤務に移行する方向で進めていくのが良いのではないかという提案を受けていました。なので、その意見を上司に伝えてその通りに進めるようにしてもらいました。

あとは、手術前に参加していたプロジェクトは負荷が高くて残業が多かったので、負荷の軽いプロジェクトに移らせてもらいました。おかげで比較的スムーズに仕事に復帰できたと思います。

仕事をする上では、できるだけ仕事と情報は抱え込まないようにして自分がいなくても仕事が滞らない状況を作ることに力を注いでいました。残業をしなければいけない状況になるのを避けたかったからです。これらは、いつ何が起きるかわからないからという理由で術前から意識していたことではありましたが、術後はさらに意識するようになりました。

手術をして身近に死を感じたことで、時間が有限であることを強く認識したので、仕事で無駄に時間を取られることをさらに嫌うようになった気がします。

意外と疲れる会話

久しぶりに会議に参加した時のことです。会議で久しぶりにたくさん話をしたら、意外と疲労が残りました。人の話を聞いて理解することと自分の考えをまとめて話すことは、けっこう頭を使うものなのだなと感じました。

リハビリの時に脳トレの一環として意図的に会話の量を増やすようにしておけば良かったと思いました。よく認知症の予防に会話が有効だという話を聞いたりしますが、確かにそうかもしれないなと実感できました。

この記事は個人の体験に基づいて書いたものです。病状などは人それぞれ異なるものなので、気になることがあったら必ず、主治医に確認してください。本ページについてご質問等ありましたらお問い合わせページからお願いします。

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