「無」のススメ

重い病気になると、なにかにつけて落ち込んでしまうことが多々あります。体調が悪い時はもちろん、将来や家族、仕事について考えた時など、持病を抱えたままどこまでやっていけるのだろうかと不安になってしまい落ち込むことがよくあります。

脳腫瘍を告知された時などは特に落ち込みました。僕の場合、直前に父を亡くしていたので、なおさらショックが大きかったです。よく、今が底だから後は上がるだけだといったことを言ったり聞いたりすることがありますが、底だと思っていたところは全然底ではなく、さらに下にあるといったことがあるんだなと思い知りました。

病院で脳腫瘍だと告知された時、僕は、感情を完全にシャットダウンして無の状態になりました。無意識でした。後々考えてみると、それは、人に備わった危険を回避する能力がそうさせたように感じました。あまりにショックすぎて、そういったことが起きたのだと思います。

この経験から、ショックを受けた時やすごく落ち込んでしまった時の最も良い対策は、思考を停止して無になることだ、と僕は思うようになりました。

ネガティブな状況になった時、いかにポジティブになるかといった視点で書かれた本や記事を見かけますが、むしろ、ポジティブになること以上にネガティブを停止させることが重要だと思います。そして、ポジティブは意識してなるものじゃなく自然に移行するもののような気がしています。ネガティブな状況を停止できれば、自然とポジティブな状況に移行していくものなんじゃないかなと思います。

告知を受けた時は、無意識で思考停止しましたが、今は意図的に無になるようにしています。じゃあ、どうやって「無」になるのかと言うと、僕の場合は、マインドフルネスです。このブログにはよく登場するアレです。苦手なMRIを克服する時、脳腫瘍の覚醒下手術を乗り切る時、様々な場面で、マインドフルネス一本槍で頑張ってきた感すらあります。その辺りのことはこちらの記事(覚醒下手術を受ける際、不安な気持ちに負けないために行ったこと)に書いてあるので、もしよかったら読んでみてください。

自分はやっていないですけど、無になる方法としては、マラソンとか筋トレとか、余計なことを考えられない状態に自分自身をもっていけるものなら何でもアリだと思います。

このブログでは何度か登場していますが、僕の好きな言葉にオードリー若林が言った「ネガティブを潰すのはポジティブじゃなく没頭だ」というものがあります。落ち込みそうになったらこの言葉を思い出し、何かに没頭して一旦、「無」になる、と決めています。

この記事は個人の体験に基づいて書いたものです。病状などは人それぞれ異なるものなので、気になることがあったら必ず、主治医に確認してください。本ページについてご質問等ありましたらお問い合わせページからお願いします。

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