覚醒下手術を受ける際、不安な気持ちに負けないために行ったこと

脳腫瘍の覚醒下手術を受ける際、不安な気持ちに負けないために僕が行ったこと。そして、それを支える言葉がありました。これらのおかげで、なんとか困難を乗り切れたのではないかと思っています。

パニックになるリスク

脳腫瘍の覚醒下手術を受ける際、パニックになってしまわないかが一番の心配事でした。患者が手術中にパニックになってしまう事は覚醒下手術におけるリスクの一つだそうです。もしそのような状態になってしまったら患者を鎮静させるとのことでした。そうなると覚醒下ではなくなるので覚醒下手術のメリットも失われます。

事前の説明だと30代40代の男性は、他と比べてパニックになりやすい傾向にあると言われていました。さらに僕は、MRIですら嫌いなほど閉所と動いてはいけない状況が苦手です。なので、いかに手術中に気持ちを安定させられるかというのが、自分に課せられた最大のミッションでした。どうすれば無事に手術を乗り切れるのだろうと僕はすごく頭を悩ませました。

マインドフルネスを取り入れる

そこで取り入れたのがマインドフルネスというものです。これはもともとMRIの対策として行っていたものでした。先ほども述べた通り、僕は閉所と動いてはいけない状況が苦手です。なので最初の頃は、MRIが本当に嫌で仕方ありませんでした。MRI中に不安な気持ちが芽生えると、それが急に膨らんできてパニックになってしまうのではないかという感覚に陥ってしまうのです。年に数回はMRI検査を行わなければならなかったので、なんとか苦手を克服したいと思い、検査のたびに対策を試みていました。例えば、頭の中で歌を歌ってみる、楽しいことを考える、心の中で大丈夫だと言い聞かせ続ける等。しかし、どれもあまりうまくいきませんでした。

意識してポジティブなことを考えることで不安を取り除こうとしたのですが、一つの考えだけに集中することは難しくて、結局不安な気持ちが芽生えてきてしまいました。どうしたらいいのだろうかと考えていたある時、深呼吸がいいのではないかと思い浮かびました。リラックス効果もありますし、呼吸を意識することで不安な気持ちも打ち消せるのではないかと考えました。

実際、呼吸を意識してみるとMRI中に不安を感じることがだんだんと少なくなってきました。不安な気持ちが芽生えた時には「呼吸、呼吸。」と頭の中でつぶやき、ゆっくり深く呼吸することで落ち着きを取り戻すことができるようになりました。このやり方に慣れてくるとMRIに対する苦手意識も徐々になくなっていきました。最初は10分程度のMRIでも苦痛に感じていたのですが、手術前検査で行った最長の1時間半もかかる検査を無事に乗り切ることができるまでになりました。

実はマインドフルネスという言葉を知ったのは呼吸を意識するようになった後なのですが、関連する本を読むと自分が考えたことと似たことが書いてあったので、自分の考えは間違っていなさそうだと自信も持てました。覚醒下手術中に意識がある状態だったのは2、3時間あったと思われますが、呼吸を意識することで手術の方もなんとか乗り切ることができました。

共感した言葉

ちなみに、呼吸を意識し始めたのと同じ頃、このような言葉を見つけました。

ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ

これはお笑い芸人のオードリー若林が出した本(社会人大学人見知り学部卒業見込)に書かれていたものです。呼吸することに集中することでMRIを克服し始めた実体験と相まって、そうそう!とすごく共感したのを覚えています。

他にも、退院してしばらく経ったある日、大好きなクレイジージャーニーという番組にフリーダイバーの方が出演している回を観たときのことです。番組内でその方が、メンタルをメンタルで抑えることはできない、なのでメンタルをコントロールするためにフィジカルからアプローチするというようなことを言っていました。僕も気持ちを落ち着かせるために呼吸を意識するといったことを行ったので、この話を聞いた時も、そうそう!とすごく共感しました。

この記事は個人の体験に基づいて書いたものです。病状などは人それぞれ異なるものなので、気になることがあったら必ず、主治医に確認してください。本ページについてご質問等ありましたらお問い合わせページからお願いします。

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