【21】術後4年が経過しました

これは、脳のがんとも言われる脳腫瘍(G2、乏突起膠腫)を患ったときの体験記です。2015年7月に東京女子医大で脳腫瘍の覚醒下手術を受けました。手術日が7月6日だったので、ちょうど4年が経過しました。今の状況と心境について書いてみたいと思います。

(※覚醒下手術とは意識がある状態で腫瘍の摘出を行う手術のことです。参考までに、こちらの記事もどうぞ)

今の状況

とりあえず再発もなく経過しています。これについてはホッとしているというか、よかったなと思います。術後、機能が低下した左半身の運動能力については、生活する分には特に困らない程度には回復していますが、ここ一年は回復具合が横ばいな状態が続いているかなといった感じです。手足はほぼ違和感なく動かせますが、一番影響のあった表情筋は、左右非対称のままです。(回復の経過についてはこちらの記事でも書いています。)

ただ、不安要素もあります。手術直後と比べると取り残した腫瘍が若干大きくなってきています。必要に迫られれば、再度手術を行って腫瘍を摘出するといった可能性もないことではありません。

一番最初に腫瘍が見つかった時もだいぶ小さなものでした。それがだんだんと大きくなっていく様子も見てきました。なので当然予想できることなのですが、MRIの検査結果を見て、やっぱりそうなるかと憂鬱な気分になりました。

心境

時間の経過とともに心境の波は穏やかになってニュートラルに近づくものかなと考えていましたが、予想とは違ってそうとも言えないんだなと感じています。3年経過時の記事(【20】術後3年経過してみて)でも書きましたが、手術直後の方が穏やかだったというか無心でいられたような気もします。

時間が経過するにつれて、病気に加えて将来に向けての不安が大きくなってきているなと感じます。その点については、今でも苦心しているところです。「今に集中する」と記事によく書いてきましたが、実践するのはなかなかに難しいことだなと実感しています。

あと1年で節目の5年

こういう病気は5年生存率といった言葉もあるとおり、よく5年単位で語られることが多いです。生存という意味で言えば、僕の場合、5年生存率90%以上と言われていて、幸いにも高い確率となっています。その点に関してはあまり心配はしていません。

でも、こういった病気になったりと人生何が起きるかわからないということも体験しているので、節目の5年まで、とりあえず次の1年を無事に過ごせたら良いなと思います。

この記事は個人の体験に基づいて書いたものです。病状などは人それぞれ異なるものなので、気になることがあったら必ず、主治医に確認してください。本ページについてご質問等ありましたらお問い合わせページからお願いします。

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