駅のホームで電車を待っていたら、歩きスマホを注意するポスターが壁に貼ってあることに気づいた。
「やめましょう、歩きスマホ」という注意文と並列して外国語での表記もある。
それを見て、ふと僕はスマホに対するイメージが国によって違うんだな〜と感じた。
英語では「STOP texting while walking」と言うらしい。これを見て僕は、英語圏の人にとっては、スマホはテキストメッセージをやり取りするコミュニケーションツールとしての印象が強いのかなと思った。
スマホに対しては、かつての電話やメール中心のコミュニケーションツールというより、動画を見たり、ゲームをしたり、SNSをしたり、ネットを見たりと、娯楽ツールのイメージの方が僕の中では強い。何らかの文章を書いている人よりも、ゲームをしたり動画を見ている人の方が歩きながら下を向いて画面に没頭している印象だ。なのでその違いに引っかかったのだと思う。
そして右上の中国語(かな?)。低頭族とある。意味は調べなかったが、下を向いた状態なのだろうとは想像できる。この言葉にも違いを感じた。歩きスマホと言えば、下を向いているのが当たり前のように感じるからだ。
でも、わざわざ下を向いた状態と具体的に示すということは、歩きながらスマホを利用することと下を向いているということが、中国の人にとってはイコールではないのだろう。
確かに、街なかで中国人だと思われる人たちが自撮り棒を掲げて自撮りしている様子をよく見る。そういう人たちは、撮影はしているけど意外と画面の方を見ずに回りを見渡していたりする。
そう考えると、中国の人にとって歩きながらスマホを利用するということは、下を向いて画面に没頭しているというイメージではないのかもしれない。
確かに、これだと歩きながらスマホを利用するのはやめましょうという注意では意図が伝わらない。なので、具体的に下を向いてスマホを利用しちゃダメだと言わないといけなさそうだ。
と、ここまで僕の推測をダラダラと述べてみた。本当のところはどうなのかは、調べていないからわからない。それを知りたいわけではないので、正直どうでもよい。
ただ、電車に乗りながらこのようなことを考えていたら、昔は電車に乗りながらいろんなことを頭の中で想像していたのに、そういう機会が減っているなと思った。
いつの間にか僕は空き時間にスマホを眺めてしまう癖がついた。スマホが僕から想像力を奪っているなと思う。想像力を豊かにして考える力を伸ばしていくためにも、歩くときだけじゃなくても、スマホばっかり見ていては良くないなと感じたという話。