逃げろと言われても、実際に逃げるのは難しい

ときどき「逃げてもいい」という言葉を目にする。イジメだったり、パワハラといったテーマでの話のときに多い。

ただ、ほとんどの人は「逃げてもいい」なんてことは知っていると思う。逃げてもいいことを知らないのではなく、逃げた先にも困難があると思って動けなくなるといったところじゃないだろうか。

僕は大人になるまで、高校を卒業して大学に入って会社に入る、といったレールに乗る方法ばかり教えられきた。そこから外れた生き方を学ぶ機会はほとんどなかった。

多くの場合、先に挙げた「逃げる」とはレールから外れることを意味する。レールから外れた未知の生き方に不安で逃げられないという人は意外と多い気がする。

逃げるとは違うかもしれないけど、僕は病気になったことで結果的にいわゆる普通のレールからは外れたなと感じることは多い。そして、レールに乗らない生き方に対する経験値が少なすぎるために、どうやって生きていこうかと不安になることがよくある。

僕が好きな番組の中に「YOUは何しに日本へ」というものがある。そこに登場したデンマーク(スウェーデンだったかな?)の学生は、高校を卒業した後、数年世界を旅するのが普通なのだと言った。いろいろな価値観を学びそれから大学に行くということらしい。

日本と比べてレールに縛られることなく、それぞれの生き方があたりまえのように認められている感じがしてとても羨ましく思った。

難しいかもしれないけど、今までのやり方や価値観は脇に置いて新たに自分なりの生き方を見つけていかないといけないなと思う。