僕が見ている世界とあなたが見ている世界は違うのかもしれない

みなさんは「フィルターバブル」という言葉を知っていますか?

wikipediaに書いてあるものをそのまま引用すると、フィルターバブルの意味は以下のようになります。

「インターネットの検索サイトが提供するアルゴリズムが、各ユーザーが見たくないような情報を遮断する機能」(フィルター)のせいで、まるで「泡」(バブル)の中に包まれたように、自分が見たい情報しか見えなくなること。

wikipedia

検索結果だけでなくニュースやSNSなども個人の趣味趣向に合わせた内容のものを勧めてきます。なので、仮にYahooなどのニュースサイトを見たとしても、僕が見ているものと皆さんが見ているものでは(全部ではないですけど)別の記事が並んでいるはずです。

これが趣味とかの話であれば何の問題もありません。自分の好みに合った情報に効率的にアクセスできるのはとても便利なことです。

ただ、政治などの場合はどうでしょう?偏った情報ばかりを得ることが良いことでしょうか?偏った情報に触れ続けると、考え方も偏ってしまいます。全く偏らないことは不可能なので多少の偏りは仕方がないですけど、偏り過ぎにまでなってしまうのは良いことだとは思えません。

情報を集める際、趣味とは違ってこういったジャンルでは、バランスを欠くのは危険だと思います。幅広い情報に触れてメリット・デメリットを比較してできるだけ中立な目線で考えていかないといけないことなんじゃないかと僕は思います。

医療なども同じです。偏った情報を信じ込んでしまうことに怖さがあります。

例えば、エセ医療のようなものに吸い寄せられてしまうのも、偏った情報に触れ続けることで、それが正しいと思わさせられた結果なのかなという気がします。

ちなみに、そういった失敗をしてしまう人が悪いということではありません。そうではなく、僕が言いたいのは、そのような失敗を誘発する仕組みがネットにはあるという話です。

ネット情報が身の回りに溢れている現代では、フィルターバブルから逃れるのは簡単ではないと思います。ただ、そういったことがあることを知った上で、少しでもバランスよく情報を集めることが重要なのかなと思います。

最後に、フィルターバブルに関連した興味深い記事があったので紹介したいと思います。

トランプと同じメディアを見続けると、「もうひとつの世界」が見えてきた」という記事です。

冒頭部分だけ引用します。興味がある方はリンク先の記事も読んでみてください。

「トランプが接しているメディアのレンズを通すと、世界はどのように見えるのか」。そんな疑問をもったUS版『WIRED』のシニアライター、イジー・ラポウスキーは、トランプが普段接しているメディアを数週間かけて追った。その結果みえてきたのは、自分の世界とはまったく違う「もうひとつの世界」だった。