これは、脳のがんとも言われる脳腫瘍(G2、乏突起膠腫)を患ったときの体験記です。2015年7月、東京女子医大で脳腫瘍の覚醒下手術をしました。この記事を書いている現在、手術を行ってからおよそ3年が経過したところです。術後に寝たきりだった状態から現在に至るまで、どのような経過を辿ったかを、できるようになった事とできない事にわけて書いてみたいと思います。
(※覚醒下手術とは意識がある状態で腫瘍の摘出を行う手術のことです。参考までに、こちらの記事もどうぞ)
手術をして1週間後
できるようになった事
- 出された食事を完食する
- 車椅子に乗り降りするために、つかまり立ちをする
- 車椅子に乗ってトイレに行く(看護師さんの補助あり)
できない事
- 左手を動かす(回復の割合:10%)
- 左側の顔の表情筋を動かす(回復の割合:0%、まばたきすることはできました)
- 舌の左側を動かす(回復の割合:0%)
- 缶コーヒーを飲む(口の左側がうまく動かせなくて、こぼしてしまっていました)
- 歩いて移動
手術をして2週間後
できるようになった事
- 左手をゆっくりと動かす
- ゆっくり歩いて移動する
- 階段を上り下りする
- 一人でトイレに行く
できない事
- 左手をスムーズに動かす(回復の割合:20%)
- 左側の顔の表情筋を動かす(回復の割合:0%)
- 舌の左側を動かす(回復の割合:0%)
手術をして3週間後
できるようになった事
- 病院内のコンビニに行って買い物をする
- 一時外泊
できない事
- 左手をスムーズに動かす(回復の割合:40%)
- 左側の顔の表情筋を動かす(回復の割合:0%)
- 舌の左側を動かす(回復の割合:0%)
手術をして2ヶ月後
できるようになった事
- 長い時間歩く(1時間程度のウォーキング)
- 人が多い場所に一人で出歩く
- 一人暮らし
- 仕事(デスクワークを半日勤務から始めて、定時勤務するくらいまで)
できない事
- 左手をスムーズに動かす(回復の割合:70%)
- 左側の表情筋を右と同じように動かす(回復の割合:5%)
- 舌をスムーズに動かす。滑舌があまり気にならなくなる(回復の割合:30%)
手術をして1年後
できるようになった事
- 左手をスムーズに動かす(回復の割合:97%、現在も若干の違和感はたまに感じるが、ほぼほぼ問題ない)
できないこと
- 左側の表情筋を右と同じように動かす(回復の割合:50%)
- 舌をスムーズに動かす。滑舌があまり気にならなくなる(回復の割合:70%〜80%)
手術をして2年後
できるようになった事
- 舌をスムーズに動かす。滑舌があまり気にならなくなる(回復の割合:95%、現在も若干の違和感はたまに感じるが、ほぼほぼ問題ない)
できない事
- 左側の表情筋を右と同じように動かす(回復の割合:60%)
手術をして3年後
できるようになった事
- 変化なし
できない事
- 左側の表情筋を右と同じように動かす(回復の割合:70%)
この記事は個人の体験に基づいて書いたものです。病状などは人それぞれ異なるものなので、気になることがあったら必ず、主治医に確認してください。本ページについてご質問等ありましたらお問い合わせページからお願いします。
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