患者と医師のコミュニケーションは難しい

脳腫瘍という病気になってみてわかったことの一つに、患者と医師のコミュニケーションは難しいというものがあります。これは病気が重くなるにつれて難しさが増すように感じます。患者と医師のギャップをうまく埋めることができたら、お互いにもう少し幸せになるんじゃないかなと思うことがありました。

患者と医師のコミュニケーションの難しさ

患者と医師のコミュニケーションの難しさは、対話が「感情」対「論理」の構造になってしまうからなのかなと思います。

病気に対して恐怖や不安を感じている患者は、常にネガティブな感情の影響下に置かれています。一方、医師は論理的に冷静に患者と向き合おうとします。

ただ、そういった状況でコミュニケーションをとっていると、時として、患者側から見て医師は冷たいとか気持ちを理解してもらえていないとか思うことがあります。一方で、医師側から見ると患者が感情に影響を受けすぎて合理的な思考ができなくなっていると感じることがあるかも知れません。

診察では、こういったズレが起きやすいのではないかと思います。なので、患者と医師のコミュニケーションは難しいと感じます。

医師側の改善

本屋で何か面白そうな本はないかなと探していたところ、「医療現場の行動経済学」という本を見つけました。この本は、患者と医師のすれ違いを行動経済学を使って改善しようという内容です。興味があったので、すぐ購入して読んでみました。

ちなみに、行動経済学というのは、ウィキペディアによると以下のように説明されています。

経済学の数学モデルに心理学的に観察された事実を取り入れていく研究手法である。

簡単に言うと、人がある商品を買ったのはなぜか、また買わなかったのはなぜかということを心理面も含めて解き明かそうというものです。そこから、購入してもらうにはどのようにアプローチすれば良いかという話になっていきます。

「医療現場の行動経済学」では、これを医療現場に置き換えて、ある治療方法を患者が選択するのはなぜか、しないのはなぜかということを心理面も含めて説明しています。その上で、正しいと思われる治療方法を選択してもらうために医師は患者に対してどのようにアプローチすれば良いのかということが書かれていました。

例えば、この本ではナッジというものが紹介されていました。ナッジというのは、軽く肘で突くという意味の英語です。具体的な方法としては、「あなたと同じ状況の患者さんの多くは、この治療を選んでいます」といった一言を足すことで患者に選択を促すといったことが挙げられていました。

患者は病気に対する知識や経験が不足していることが原因で間違った選択をすることがあります。また、自分もそうでしたが、怖くて手術に踏み切れないといった状況もあったります。そういった場合に、患者が正しい選択をするように医師の方から促すことも必要なのではないかということがこの本には書かれていました。

患者側が気をつけたいこと

「医療現場の行動経済学」では、基本的に、医師が患者に対してどのように医療を提示すればよいかといった観点で書かれています。

ただ、治療というのは、患者の人生を良くするために行うことなので、患者ももっと主体的に関わりたいところです。

一応、医師と患者のコミュニケーションという題で書き始めたので、バランスを考えて患者側もとおもったのですが、よく考えたら患者目線で個人的に気をつけたいことについては別記事で書いていました。長くなってしまうのでここでは省略します。僕なりの気をつけたいポイントについては、そちらを読んでもらえるとありがたいと思います(医師と患者の認識のズレをなくすために気をつけたいこと重要な判断をする前に気持ちを整える)。

患者と医師の間を埋める存在

自分が病気になってみて思ったのは、医療の知識を持ちつつ患者の精神面もケアできるような第三者がいてくれたらいいのにということでした。

僕が思いつくくらいのことなら、すでに誰かがやっているはずだと思って調べてみたら、やっぱりありました。それは医療コーディネーターというものです。

患者が希望する治療や療養を受けられるようにサポートしてくれる人。患者や家族の「主治看護師」「顧問弁護士」のような存在。医療者と患者の「立場の違い」から生まれる考え方の隙間を埋めながら、中立的な立場で、第三者として伴走してくれる。

詳細は、がんナビというホームページに書いてありましたので参照してみてください(ホームページはこちら)。

料金が高いので利用するかどうかは迷うところですが、困った時には利用を検討してみるのもありかなと思いました。

この記事は個人の体験に基づいて書いたものです。病状などは人それぞれ異なるものなので、気になることがあったら必ず、主治医に確認してください。本ページについてご質問等ありましたらお問い合わせページからお願いします。

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