【12】脳腫瘍の覚醒下手術を終えて。〜入院リハビリ1週間目〜

これは、脳のがんとも言われる脳腫瘍(G2、乏突起膠腫)を患ったときの体験記です。2015年7月、東京女子医大での脳腫瘍の覚醒下手術を終え、ICUから無事に一般病棟に戻ってきました。最初は食事を出されても全く受け付けないくらい弱っていましたが、食べる量が増えるにつれて徐々に回復していきました。手術による影響も多く、様々な苦労もありました。ここでは病院でのリハビリ1週間目の様子を書きたいと思います。
(※覚醒下手術とは意識がある状態で腫瘍の摘出を行う手術のことです。参考までに、こちらの記事もどうぞ)

初日から食事が出る

まず驚いたのは、一般病棟に戻った日から食事が出されたことです。最初のうちは点滴だけで過ごすというイメージがあったので、ちょっと意外でした。もちろん点滴はしているのですが、食べ物で栄養を取った方が回復が早まるという理由から食事も出されていました。メニューも、ご飯がおかゆになっていた程度で、その他は手術前と同じでした。

ただ最初は、出された食事を体が全く受け付けませんでした。疲労がひどくて食事をする体力すら残っていないといった感じです。おかゆを一口食べるのだけでも苦痛で、なかなか箸が進みません。運動後のようにハーハー息しながら食事しているような状態でした。しかたなく全体的に一口ずつ口をつけて、あとは水分だけ補給していました。幸い食べてはいけないものはなかったので、フルーツやゼリーといった食べやすそうなものを病院内のコンビニで買ってきてもらって、食欲のある時に食べるようにしていました。

結局、出された食事を完食できるようになったのは、4日目になってからでした。前日まであまりたべられなかったのに急に食べられるようになったという感じでした。食事が食べられるようになると回復するスピードがかなり上がりました。ご飯を食べることはリハビリのためにも重要なんだなと思いました。

頭の中の音

一般病棟に戻って2日目くらいまで、寝返りをした時に頭の中で「ちゃぽん」という水の音がすることがありました。怖くなって看護師さんに聞くと、よくあることなので心配しなくても大丈夫だと言われました。実際、3日目からは音がしなくなったので安心しました。理由については聞きそびれてしまってわかりません。なんとなくの予想では、頭の中の髄液が満たしきれていなくて、頭を動かした時に液体が動いて音がしたのかなと思っています。

少しずつ管が抜けていく

ICUから戻ってきた当初、僕の体には尿道カテーテル、エコノミー症候群防止のためのマッサージ機、点滴用の管が付けられていました。ちなみにこれらは不快だった順番に並べてます。尿道カテーテルとマッサージ機はけっこう嫌だったので、3日目くらいに看護師さんにお願いして外してもらいました。点滴用の管は1週間くらいで外れました。こちらはそれほど苦痛ではなかったのですが、それでも外した時には解放感があったので、やはりストレスを感じていたのかなと思います。体に装着されたものから解放されて、何にも拘束されず自由でいられることが、こんなにも嬉しいものだということを初めて知りました。

トイレに移動するのも苦痛だけど、カテーテルよりかはマシ

最初は尿道カテーテルを付けていましたが、上にも書いた通り3日目に外してもらったので、以降はトイレに移動して用を足さないといけなくなりました。この頃はまだ歩けなかったので、トイレまでの移動は、看護師さんに付き添ってもらい車椅子で連れて行ってもらっていました。当初は体を起こすだけで頭が痛くなったり気持ち悪くなったりしていた状態だったので、トイレに行って戻ってくるだけでもぐったりしてました。ただ、尿道カテーテルは自分でお願いして外してもらったこともあり、少し辛かったですけど我慢しました。カテーテルの場合は一日中違和感がある状態ですが、トイレへの移動は1日数回なので、結果的にカテーテルよりはマシだったかなと思います。

そこそこ悩まされた頭痛

40針も縫うほど開頭したので、しばらくの間は頭痛には悩まされました。薬が効いている間は基本的に大丈夫なのですが、効き目が切れると痛み始めます。痛み出したらすぐ薬を飲みたいところなのですが、一度薬を飲んだら一定時間間隔をあけないといけませんでした。なので、薬を飲める時間が来るまでは、痛みを我慢していました。夜に薬を飲んで、朝に頭が痛くて目がさめて、薬の時間まで我慢するといった日が何日も続きました。頭痛が治まってきたのは、一週間くらい経った後のことです。ただし術後2か月くらいまでは、枕で傷口を圧迫するような姿勢で寝たりすると、痛み出してきて薬を飲まないといけなくなることもありました。

傷口を隠すために帽子を購入

術後は頭が包帯でぐるぐる巻きになっていることを想像していたのですが、実際は違って、一般病棟に戻ってきた時から傷口むき出しの状態でした。ただ、傷口が枕に当たったりして痛みがあったのと、むき出しがなんとなく嫌だったので、病院の売店で医療用の帽子を買ってきてもらって24時間ずっとかぶっていました。

意外と苦労せずに済んだ吐き気

いくつか体験談を読んだ中で、術後は吐き気に悩まされたといった話をよく見かけました。なので自分も苦労するのだろうと覚悟していました。ですが、入院中は一度も吐いたりすることはなく、意外と悩まされずに済みました。脳の手術をすると、吐き気は必ずついてくるものだと思い込んでいたところもあったので、その点は助かりました。

一般病棟に戻ってから1週間が経って、できるようになった事・できなかった事

手術を終えた翌日にICUから一般病棟に戻ってきました。1週間も経つと回復するにつれて少しずつできることも増えてきました。一方で、まだまだ出来ないことも多くありました。

できるようになった事

  • 出された食事を完食する
  • 車椅子に乗り降りするために、つかまり立ちをする
  • 車椅子に乗ってトイレに行く(看護師さんの補助あり)

できなかった事

  • 左手を動かす
  • 左側の顔の表情筋を動かす(まばたきすることはできました)
  • 舌の左側を動かす
  • 缶コーヒーを飲む(口の左側がうまく動かせなくて、こぼしてしまっていました)
  • 歩いて移動する

この記事は個人の体験に基づいて書いたものです。病状などは人それぞれ異なるものなので、気になることがあったら必ず、主治医に確認してください。本ページについてご質問等ありましたらお問い合わせページからお願いします。

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