【3】東京女子医大に転院する

これは、脳のがんとも言われる脳腫瘍(G2、乏突起膠腫)を患ったときの体験記です。ここでは、セカンドオピニオンとして話を聞きに来た東京女子医大で、どのような説明をしてもらったか、そして、どのようなことを考えて東京女子医大で治療することを決めたか、ということについて書こうと思います。

セカンドオピニオンで治療方針を聞く

2015年3月の事です。東京女子医大でセカンドオピニオンを聞いてみたいと申し出た僕に、S大学病院の先生はM先生を紹介してくれました。M先生がどんな先生か前もってネットで調べたりしたのですが、実際に会ってみると想像していたよりも厳しいタイプの先生なのかなという印象を持ちました。S大学病院の先生が物腰の柔らかいタイプの先生だったので、余計にそう感じたのかもしれません。

軽く挨拶を済ませると、まず最初にM先生はS大学病院での検査結果や診断内容を確認しました。そして僕の方を向いて「何か質問は?」と聞いてきました。最初は先生からの説明があるものと思い込んでいたので、若干戸惑いつつ、こちらではどのような治療をするのかということを聞きました。それに対し先生はまず現状についての説明をしてくれました。

僕の病状は4つあるグレードの内のグレード2が予想されるということでした。その場合、一般的には5年生存率が70%程度、10年だと50%程度、20年だと20%程度であるとのことでした。ちなみに東京女子医大だけの統計だともっと高い数値で5年生存率95%、10年生存率85%になるそうです。そこで、5年生存率95%を達成するには腫瘍を95%以上摘出する必要があり、そのための治療方法としては覚醒下手術を行うべきだと考えるということを言われました。

そして、覚醒下手術を行う場合に考えられるリスクは何か?という僕の質問に対して、先生は手術中に患者がパニックを起こしたり、吐き気を催したりする可能性があるといったことを挙げられました。パニックは、特に30代40代男性がなりやすい傾向にあるそうです。もしそうなってしまったら鎮静する(意識を無くさせる)ので覚醒下で行うメリットを失ってしまうということでした。吐き気については、手術中は仰向けで頭を固定するので、その状態で吐いてしまうと危険があるという理由でした。当然それぞれについての対策はしっかりとられているので基本的には大丈夫だそうです。また手術には、覚醒下かどうかにかかわらず合併症のリスクがあるので、それについての説明も受けました。

先生からは、覚醒下手術のことを怖いと思ってしまうかもしれないけど本当に怖いのは脳腫瘍という病気の方だと言われました。なので、怖がる対象を間違ってはいけない(目的を見失ってはいけない)といったことや、高い生存率を得られるチャンスがあるのだから自分自身のためにも病気に立ち向かう姿勢を持つこと、といった話もありました。

また一方で、こういった話とは別に、どんな仕事をしているかとか、学生時代のスポーツ経験など僕自身の人となりについて聞かれたりもしました。ちなみに僕はソフトウェアエンジニアで学生時代は大学までバスケ部に所属していたので、そのような話をしました。この時は、病気に関わらないことについても聞かれたのはなぜだろうかと思いましたが、後に患者をより知るためにこのような話もするということを教えてもらいました。

東京女子医大に転院することを決める

セカンドオピニオンとして話を聞いてみてすぐ、僕は東京女子医大に転院することを決めました。M先生は患者に病気と向き合う姿勢を求めます。なので一見厳しく感じますが、それ以上に熱意を持って対応してくれるという印象を受けました。脳腫瘍という病気と向き合うことは正直辛いですし逃げだしたい気持ちもありました。しかし7年もの間、手術を避けてきた自分には厳しさも必要だと思い、熱心に病気と戦おうと言ってくれたこともあってM先生のもとで治療することに決めました。

セカンドオピニオンは普通の診察よりさらに待ち時間が長い

ちょっと話は逸れますが、東京女子医大でセカンドオピニオンを聞いてみようと思う方のために・・・。都内の大きな病院はどこもそうかもしれませんが、診察の待ち時間がとても長いです。特にセカンドオピニオンで病院に行った時が一番長く待ったように思います。セカンドオピニオンは16時に予約していました。ただ手続きなどの時間も考慮して早めに行ったので15時頃には着いていたと思います。でも診察が始まったのは18時をまわった頃でした。

セカンドオピニオンの場合は、普通の診察よりも時間をかけて話をすることになるという理由から順番が一番最後になるということでした。以前通っていた大学病院では、1時間以上診察を待つことはなかったし、緊張しながら待っていたこともあってだいぶ待ち疲れてしまいました。今では普通の診察でも1時間以上は待つのが当たり前という心構えでいるようになりましたが、スマホなどで待合番号を確認できるシステムを作ってくれたらいいのにといつも思います。

こういう仕組みがあっても待ち時間が短くなるわけではないですが、いつ呼ばれるかわからないまま診察室の前で待機しているのとスマホで番号を確認しつつコーヒーを飲みながら待っているのでは時間の感じ方がだいぶ違うと思うからです。なので、待ち時間については是非とも改善して欲しいところです。(注。当時の感想です。改善されて変わる可能性もあります)

この記事は個人の体験に基づいて書いたものです。病状などは人それぞれ異なるものなので、気になることがあったら必ず、主治医に確認してください。本ページについてご質問等ありましたらお問い合わせページからお願いします。

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