笑顔でいると脳が楽しいと勘違いする

笑顔でいると脳が楽しいと勘違いするという話を耳にすることがあります。その説についての科学的な根拠はすでにあるかもしれません。ですが、ここでは脳腫瘍の手術をしたことで僕が左半身を麻痺した経験をベースに、その説が正しいんじゃないかという結論にたどり着いた話したいと思います。

脳が楽しいと認識するためには笑顔になることが必要

笑顔でいると脳が楽しいと勘違いするという話の前に、そもそも、脳が楽しいと認識するためには「笑顔になること」が必要なんじゃないかと思った話をします。

どうしてこのようなことを考えるようになったかというと、次のような経験をしたことがきっかけです。それは、心から楽しいと思った時には、意識しなくても勝手に笑顔になるという経験です。

退院してしばらくした頃のことです。その頃はまだ表情筋の麻痺が強くて顔の左側は全くと言っていいほど動かすことができませんでした。そのため、自分の意思では笑顔を作ることができませんでした。右側の口角は上げられるのですが、左側は1ミリも上がらないからです。

そんなある時、テレビを見ていて面白すぎて声を出して笑ってしまったことがありました。そこで、あれ?と思いました。顔の左側に違和感があったからです。鏡を見てみると、左側の口角がちゃんと上がっていて笑顔になっていました。

しかし、しばらく時間が経つと、だんだんと口角が下がってきました。そのあとは意図的に口角を上げようとしても、元どおりピクリとも動かない状態に戻ってしまいました。

このことから、意図的に笑顔を作れなくても、心から楽しいと思った時には勝手に笑顔になるということを知りました。ただ、少し面白いくらいではダメで、心の底から楽しいくらいでないと笑顔にはなれませんでした。

また、他の記事(覚醒下手術を受ける際、不安な気持ちに負けないために行ったこと)でも書いたのですが、身体と精神は影響しあっているとも思っています。呼吸を意識することで気持ちを落ち着かせるということを実践していたからです。

さらに、顔の左側が動かせないことで、しばらくの間、強制的に笑顔を作れない状態にさせられていました。この間の僕は、ほとんど気持ちが上向かない状態が続いていました。もちろん、退院明けでリハビリとかが大変だったから気持ちが上向かなかったというのもあるかもしれません。でも、笑顔になれなかったことの影響が大きいように感じていました。

そこで、「心から楽しいと思った時には勝手に笑顔になる」、「身体と精神は影響しあっている」、「笑顔になれないと気分が上がらない」という3つのことから、僕は、脳が楽しいと認識する仕組みは以下のようになっているのではないかと考えました。

①脳が楽しいと認識(仮)→②笑顔になる→③笑顔になっていることを確認(脳が表情筋からのフィードバックを得る)→④脳が楽しいと正式に認識。

心から楽しいと思った時に勝手に笑顔になるのは、笑顔になっているという肉体的な感覚を脳が必要としているからではないかと考えました。要は③のために②の笑顔になるという行為が必要だということです。

また、笑顔になることが楽しいと認識するためのスイッチのような感じになっているのかなと考えました。身体を動かすこと(笑顔になること)が精神のコントロール(楽しいと思うこと)に関連していて③→④という経路をたどるのかなと考えました。

そして、笑顔にならないと気分が上がらないのは②で止まってしまうからではないか、逆に言うと、①だけでは不十分で、ちゃんと楽しいと認識するためには①→②があって④まで行く必要があるのではないか、というように考えました。

こうして、僕は脳が楽しいと認識するためには「笑顔になること」が必要なのだという考えにたどり着きました。

笑顔でいると脳が楽しいと勘違いする

先ほど、脳が楽しいと認識するには、①脳が楽しいと認識(仮)→②笑顔になる→③笑顔になっていることを確認(脳が表情筋からのフィードバックを得る)→④脳が楽しいと正式に認識といった過程をたどっているんじゃないかと言いました。

という事は、本来は楽しい出来事が起きて①から順に進むところを、②からスタートをしてもやはり脳は楽しいと認識するんじゃないかと思いました。①の有無はそれほど重要ではなく、②の笑顔になることが④に到達するために必要なことだと思ったからです。

また、日常の生活では少しでも楽しければ笑顔を作ると思います。そうすることで楽しさを増幅させているのかなというふうにも思いました。楽しさの程度に関しても脳を勘違いさせられるのではないかということです。心の底から楽しいと思えれば勝手に笑顔になりますが、それほどのことでなくても笑顔を作ることで④の量が増えるのかなと思います。

これは、表情筋が麻痺になったという自分の体験をきっかけに妄想から得られた仮説みたいなものです。でも、個人的には意外と合っているんじゃないかなという気がしています。

この記事は個人の体験に基づいて書いたものです。病状などは人それぞれ異なるものなので、気になることがあったら必ず、主治医に確認してください。本ページについてご質問等ありましたらお問い合わせページからお願いします。

いいね!と思ったら下のボタンを押して頂けるとうれしいです。ブログランキングに反映されます。(注:ボタンを押すと別ウィンドウで「にほんブログ村」が開きます)

にほんブログ村 病気ブログ 脳腫瘍へ
にほんブログ村