骨に乗る

僕は最近よく骨に乗っている。骨に乗りながら前後・左右にゆらゆらと揺れながら重心が安定する位置をさぐっている。

自分が赤ちゃんだったころ、はじめて立ち上がったときには今より完璧に骨に乗っていたに違いない。赤ちゃんのころはまだ筋力が不十分で二本の足にバランスよく体重をのせて立ち上がる必要があるからだ。

本来の正しい姿勢とは、このように筋力の使用を最小限にして骨で体重を支えた状態のことを指すという。昔はそれができていたのに、成長するにつれ筋力がつき首が前に出たり、背中が曲がっていても立っていたり座っていたりできるようになってしまった。

姿勢が悪い人というのは、そのような姿勢が通常時の姿勢として脳にインプットされ定着してしまっているのだそうだ。本来なら辛い体勢であるにもかかわらず、脳がそれを正しい姿勢だと勘違いしてしまっているらしい。

僕はというと、小学生の高学年くらいからすでに姿勢が悪かった。40年近く悪い姿勢のまま生きてきたので、とうぜんのように首・肩・腰が凝り固まっている。パソコンを使う機会も多く年々ひどくなっていっていると言っていい。

いろいろと調べてみると、姿勢にはボディマッピングというものが関係しているそうだ。ボディマッピングとは脳内にある「地図」のようなもののことで、つま先がどのへんにあるかとか、関節がどのくらい曲がっているかとか、もちろん姿勢がどうかとかといった情報が書き記されているらしい。もちろん地図というのは比喩で、具体的には体性感覚野・運動野・大脳や小脳などにそういった体を認知する仕組みがあるとされる。

この地図はつねに更新されつづけるもので、たとえばバスケのドリブルをするための体の動かし方を記録するといった感じで新たな動きを獲得するようなプラスに働くこともある一方、先に示したように悪い姿勢を記録してしまうといったマイナスに働くこともある。

またこのように長い年月をかけて獲得するようなものもあれば、日々のコンディションなどに左右されることもある。たとえば足の小指をタンスの角にぶつけるなんてことは脳内の地図が不鮮明で足の位置を脳がちゃんと把握できていないことにより引き起こされるといったことが考えられたりもする。

ちなみにそのようなときは、足の指をさわってここに足の指があるぞって脳に刺激を入れてやるのがいいらしい。そうすることでボディマッピングが鮮明になる。

ということで僕は長年続けてきた悪い姿勢を正し、首・肩・腰の不調から解放されるため脳内のボディマッピングを正しく書き直しさなければならない。骨に乗ってバランスよく立つのもその一環だ。なので僕は、最近よく骨に乗っている、というはなし。

この記事は個人の体験に基づいて書いたものです。病状などは人それぞれ異なるものなので、気になることがあったら必ず、主治医に確認してください。本ページについてご質問等ありましたらお問い合わせページからお願いします。

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