【37】リハビリ

2015年に東京女子医大にて脳腫瘍の手術を行い経過観察を続けていましたが、2020年5月に再発が発覚し10月に入院して再度手術することになりました。この記事では術後のリハビリの様子を書きたいと思います。

まずは体を起こすこと

術後まず取り組まないといけないのが体を起こして頭を上げておくということです。なぜ頭を上げておかないといけないかと言うと、たしか脳のむくみを防ぐとかそういった理由だった気がします。

ただ初めのうちは自力で体を起こし続けるのはかなりしんどいのでベッドのリクライニング機能を使って体を起こすのですけど、それでも20分もすると横になりたくなってきます。

なので最初は体を起こしたり横になったりを繰り返しつつ、できるだけ起きている時間を長くするようにがんばっていました。

だんだんと体を起こす時間が長くなってきたら、今度はリクライニングにもたれかからずに自力で上半身を支えて体を起こすようにします。

これが意外としんどくて、腹筋や背筋に力が入るとその影響で脳圧が変化して頭痛がしたり気持ち悪くなったりします。数日間は体を起こすたびに、「気持ち悪い」とか「頭痛い」とか思いながら過ごしていました。

ご飯を完食する

ご飯を食べることはリハビリにおいてとても重要です。点滴で栄養を補給するのと食事を食べて胃から栄養を取り込むのでは、その後の回復具合が全然違うように感じました。

術後は、頭が痛いとか気持ち悪いとかがあって食べるのもしんどいのですが、そこをなんとか頑張ってできるだけ食べることがリハビリの第一歩だと思います。

僕の場合は食事制限とかはなかったので、食事を完食できなかった日とかは、ちょっとでも早く体力が戻るように持っていっていたウィダーインゼリーを飲んだりしてエネルギーを補給していました。個人的にゼリーとか果物は食べやすいので食欲がない時なんかはオススメです。

一人で歩いてトイレに行く

リハビリにおいて、一人で歩いてトイレに行けるようになるというのは一つの大きな目標です。

たかがトイレ、されどトイレ。トイレに自由に行けるというだけで、こんなにも解放された気分になれるのかという感じがしました。

僕の場合、術後2日目には看護師さんに車椅子でトイレに連れていってもらえるようになり、3,4日目あたりで看護師さん付き添いのもと歩いてトイレに行けるようになり、5日目に一人でトイレに行けるようになるといった感じでした。

なお、一人でトイレに行けるようになるには、理学療法士さんの許可が降りて初めて行けるようになります。ちょっとした歩行テストみたいなのがあってそれに合格したらOKが出るという感じです。

ちなみにテストというのは、椅子に座った状態から3mくらい先に置かれた三角コーンを回って椅子に戻ってくるまでの時間を測定しするというものでした。

あと、病棟内のコンビニに行くのにも理学療法士さんの許可を得てから行けるようになります。こちらはテストというよりかは、ある程度安定して歩けるようになったらOKというものでした。

脳機能のリハビリ

僕の場合は、歩行の他に脳機能のリハビリがありました。脳機能のリハビリでは、いわゆる脳トレのようなものが行われます。

基本的にはゲームのような感じで楽しくできていたのですが、記憶系のものは苦手で出来が悪く、結果が良くないとやっぱりちょっと気分が下がりました。脳の手術をして脳機能の衰えを感じるというのはドキッとしますね。

リハビリに関して言うと、今回の手術では前回の時のような半身麻痺がほぼ出なかったので、それほど苦労したということはありませんでした。

前回の経験から、麻痺がある程度回復するまで年単位で時間がかかりました。今回はそういったことはなさそうなので、その点はラッキーだったなと思います。

この記事は個人の体験に基づいて書いたものです。病状などは人それぞれ異なるものなので、気になることがあったら必ず、主治医に確認してください。本ページについてご質問等ありましたらお問い合わせページからお願いします。

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