2015年に東京女子医大にて脳腫瘍の手術を行い経過観察を続けてきましたが、2020年5月に再発が発覚し10月に入院して再度手術することになりました。この記事では術後のICUでの出来事について書きたいと思います。
全然眠れない!!
手術が終わったからといってまだ安心はできません。術後は容体が不安定なので、そこから翌日までは一般病棟ではなくICUの管理下に置かれます。
このICUで過ごす時間はかなり苦痛でとてつもなく長く感じます。2時間くらい経ったかと思って時間を聞いてみたら30分くらいしか進んでなかったみたいなことが何度もありました。
まずなんと言っても辛いのが頭痛です。風邪を引いた時のような頭痛と手術でできた傷口の痛みが合わさって襲ってくる感じでした。当然痛み止めは使っているのですが、それをいとも簡単に超えてきてしまいます。
あと、寝れないんだけども体が疲れているからか頻繁にあくびが出ます。その度に頭皮が動いて医療用ホチキスで塞いでいる傷口に針が食い込むような痛みもありました。
また前回も苦労しましたが、頭痛の他にも体に取り付けられたさまざまな機器や管などに拘束されて身動きが取りづらい状態にイライラしてしまったり、いろんなところから聞こえてくる機械音が気になったりと、様々な要因によってICUでは眠れない夜を過ごすこととなりました。
5年前の担当看護師さんありがとう
こうして予想通り一睡もできなかったわけですが、5年前の時は違いました。夜中の1時ころまでは同じように苦痛な時間を過ごしていたのですけど、気づいたらいつの間にか寝ていて起きたら7時頃になっていたからです。
というのも、前回担当してくれたICUの看護師さんは、僕があまりに辛そうにしていたからかパソコン台をベッドの脇に持ってきてそこで入力作業をしながら付きっきりで診てくれていたのです。ときおり僕の肩に手を当ててリラックスさせてもくれました。
おかげで全く眠れないだろうと思っていたのに、いつの間にか寝ていて気づいたら朝になっていました。
だからといって別に今回の担当看護師さんが悪かったということでありません。標準的な対応だったと思います。だからこそ5年前に担当してくれた看護師さんの対応はあり得ないくらいだったなと改めて思いました。
そういえばあともう一つ、5年前の時は良かったなと思う出来事がありました。
ICUを出る前に頭につながっている(刺さっている?)ドレーン(術後に脳内の血液などを排出するためのもの?たぶん)を抜いて傷口を医療用ホチキスで塞ぐのですが、これが今回はめちゃくちゃ痛かったです。頭の傷をホチキスで止めることを想像したそのまんまの痛みでした。
あまりの痛さに僕もつい「痛っっっっっっっった!!」と口に出してしまいました。すると先生に「ホチキスで止めたからね」と返されました。多分これが普通のことなんだと思います。
ある意味それは当たり前のような気がするんですが、5年前の時は違って、あれ?こんなもん?っていうくらい痛みがありませんでした。痛み止めの効きが強く残っていたのか?処置してくれた先生の腕なのか?改善が可能なら是非とも改善してほしいところです。
ICU生活終了
ドレーンを抜き終えたら、最後に看護師さんが体を拭いてくれたりしてICU生活も終了です。その後、一般病棟から看護師さんが来てストレッチャーで移動させてくれました。
ただ、真っ直ぐ一般病棟には戻れません。その前にX線検査とCT検査を経由しました。これらについては次の記事で。