以前の病気体験談の記事(【24】造影剤を使ったMRIを再開する)で、今度病院に行く時にはMRIの他にPET検査も行うことになったと書きました。で、5月に検査を行なってきたのですが、結果、再発していることがわかりました。
再発と聞くと、無くなったものがまた現れたように思われるかもしれないですが、そうではなく、細胞レベルで取りきれずに残っていたものが増えてきて活発になったということです。
ちなみに悪性転化という言葉もあるのですが、これはグレードが上がることを意味します。ちなみに5年前の病理検査ではグレードは2だったのですけど、これが3になっているかどうかは摘出して改めて検査してみないとわからないということでした。
正直言って、今回の診察で再発がわかって手術をするかどうか今から考えないといけない状況になるとは予想していませんでした。心構えができていなかったので、とても混乱しました。
以前の記事でも書いた通り腫瘍が大きくはなってきているので、1年後あたりに手術をするという流れになるかもしれないと予想してはいました。1年後だったとしても早いなという感じだったのに、そこからまた前倒しになるとは思いませんでした。
幸い?かどうかわかりませんが、緊急で手術をしないといけない状態ではないということだったので、次回の診察(8月)までに治療方針を決めるということになりました。混乱している頭でよくわからないまま人生を決める重要な決断するのは怖いと伝えたところ猶予をもらいました。
具体的に何を決めるかと言うと、治療としては一応、手術+放射線・化学治療か、手術なしで放射線・化学治療のみにするかという2つの選択肢があるので、そのどちらかを選ぶということになります。
僕の場合は乏突起膠腫という種類の脳腫瘍なのですが、化学治療が効きやすいという種類の物だそうで、そういった理由もあり放射線・化学治療のみという選択肢も提示されました。
ただこれは、患者がどうしても手術は嫌だと言った場合の選択肢という感じなので、結局のところは、次の診察までに手術+放射線・化学治療をする決意を固める期間ということになりそうです。
あと、手術には腫瘍を減らすだけでなく、腫瘍を摘出して病理検査で詳細に調べるという役割もあります。放射線・化学治療をする上でも手術はしておいた方がメリットが多いです。なので、手術をしないという選択はないかなと今のところ考えてます。
最後に、今回こうなってみて改めて思うのは、どうやったら納得いく人生が送れるのかなということです。僕の状況だと、病気を治すために治療を選択するというよりかは、今後こういう人生が送りたいからそれが叶うように治療を選択するといった感じになります(現状、治るという状態にはならないので)。
ようは、納得いく人生を送るという目標のために治療という手段があるわけです。なので、どういった治療をするか考えるということは、納得いく人生を送るとはどういうことかということも考える必要があります。ここからしばらくはそういったこととも向き合う期間にもなりそうです。