先日というかもう先月のことですが、六本木ヒルズでやっているバスキア展を見に行って来ました。迫力ある絵がある一方で、子供の落書きかな?と思うような絵もあったり。アートって難しいなと思いながら作品を眺めていました。
バスキア展は、バナナマンのラジオを聴いていて知りました。設楽さんがオフィシャルサポーターをやるということで、ラジオでバスキアのすごさを語っていました。話を聞いて気になったのでネットで調べてみたら、確かに洒落た作品ばかり。これは是非見てみたいと思ったので、行くことにしました。
僕自身も、作品というのはおこがましいのですが、プログラミングで作ったスケッチをインスタグラム(https://www.instagram.com/hytnine/)とか以前紹介したホームページ(のんびりつくる(https://tsukuru.hayato-works.com/))にアップしていたりします。良いものを作るための何かちょっとしたヒントでも得られたらなというのもありました。
ちなみにバスキアの作品は見たことあるでしょうか?バスキアの作品で有名なのは、この作品になるんでしょうか。124億円で落札されたってことでニュースなどで見たことがあるかもしれません。
どうでしょう?迫力があって目を引きますね。ただ、写真と見間違えるような絵なんかは技術的に自分では絶対描けないと思うのですが、これだったら、もしかしたら描けるんじゃないかと一瞬思ってしまいました。
でも、それはたぶん違うのでしょうね。たぶん写真のような絵を描くといった素人でもわかる凄さとは別の、本能に訴えかけるような、普通の人には描けない凄さがこの作品にはあるのだと思います。
一通り作品を見て、これらの作品にはちょうど良いアンバランスさ(不安定さ)があるのかなと、僕の中では思いました。不安定なものってちょっと気になりますよね。テーブルの端っこに水の入ったコップが置いてあったらちょっと気になるみたいな。不安定さって人の心を引く要素になるのかなって思います。
気を引くためには、安定しすぎていてもダメだし、かと言って不安定すぎてもダメなんだと思います。テーブルのど真ん中にコップが置いてあっても何も気にならないし、逆に今にも倒れそうなコップは見ていられないです。実際に倒れて水がビシャ〜、コップがパリーンなんてなったらイラっとして嫌になってしまいます。
この安定すぎず不安定すぎずのちょうどよいアンバランスな作品を作るのが才能なのかなって思いました。たぶんそのちょうど良いポイントって、ものすごく狭いんだと思います。そこを突くことができるのが凄さなんじゃないかとか自分なりに考えました。
あと、バスキアは10年という短い制作期間で、3000点という作品を残したそうです(制作期間が短いのは27歳という若さで亡くなってしまったため)。この圧倒的な量も凄さの一因かなと思います。こちらはわかりやすい凄さだと思います。
人の気を引くような作品を作るのは難しいですけど、せめてこちらの、たくさん作るという部分は頑張りたいなと思いました。たくさん作っているうちに、絶妙にアンバランスな作品が自分にも1つくらいできたらいいなって思います。