医師が患者の気持ちを理解するのは難しいんだなと思った話

先日「認知症の第一人者が認知症になった」というドキュメンタリー番組がNHKで放送されていたのを見ました。見た方はいるでしょうか?

番組の内容は簡単に言うとタイトル通りなのですが、認知症の第一人者と言われる医師が認知症患者になったことと、その家族の様子について描かれていました。

その番組の中で個人的に一番印象的だったシーンは、デイサービスは面白くないから行きたくないと認知症になった医師が言ったシーンです。

なぜ僕がこのシーンを印象的に感じたかと言うと、日本で最初にデイサービスを提唱したのが、その医師本人だったからです。医師だった頃は認知症患者の家族にデイサービスに行くことを勧めていたのに、いざ自分が行ってみたらその場に馴染めずに孤独を感じたというのです。

第一人者というくらいですから多くの患者を診てきたはずです。患者とその家族からの声も多く聞いていたことでしょう。そんな人でも、患者の立場になってみて初めてわかることがあるんだなということに興味深く感じました。第一人者とまで言われる医師でも、他人である患者の気持ちまではそう簡単には理解できないのだなとも思いました。

だからこそというわけではないですけど、僕が書いているような患者目線のブログには意義はあるんじゃないかなと、この番組を見て改めて思ったりもしました。

この記事は個人の体験に基づいて書いたものです。病状などは人それぞれ異なるものなので、気になることがあったら必ず、主治医に確認してください。本ページについてご質問等ありましたらお問い合わせページからお願いします。

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