脳腫瘍(特にグリオーマ)と診断されたかた向けに2度の手術を経験した僕なりの病院を選ぶ際のポイントを紹介したいと思います。
治療方針・実績のチェック
治療方針・実績のチェックをするにあたりまずは病院のHPに載っている診療科ごとのページを探します。
ちょっと紛らわしいのですが病院のHPにある診療科の説明のページとは別に診療科ごとに運用しているHPがあって、そっちをチェックするってところがポイントです。医療従事者(研修医?)に向けたページ?でより詳しい説明が書いてあったりします。
ただし大学病院にはこういったページがあるのですが、総合病院的なところだともしかしたらないかもしれません。そういった場合は病院のHPをチェックします。
例えば僕が通っている女子医大だとこのような感じ(https://www.twmu.ac.jp/NIJ/)です。ここから専門治療紹介→グリオーマと選択していくと症例に対する治療方針や治療実績などを見ることができます。
まずは治療方針についてですが、どの病院も手術+化学療法+放射線というのは変わらないと思います。
ですが手術のところでは術中MRIの有無や覚醒下手術の有無など、化学療法のところでは使用する抗がん剤の種類が違ってくる場合が多いと思うのでこれをチェックします。
最近では覚醒下手術はほとんどの病院で行われるようになりましたが、術中MRIがある病院はまだ限られているようです。
僕自身はやはり術中MRIはあった方がよくて、腫瘍の摘出率が上がると思うからというのはもちろんですが、MRIを手術室に設置しているということはそれだけコストがかかっている(脳外科の手術に力を入れている病院である)とも言えると思うからというのもあります。
あと抗がん剤の種類については素人なので良し悪しの判断はできませんが、セカンドオピニオンなどで違いについて説明を聞くための材料としてチェックしておくとよいのかなと思います。
病院へのアクセス
特に化学療法を行う人は病院へのアクセスもポイントです。化学療法は外来で行うこともあります。治療した帰りは抗がん剤の影響で体がだるいので、長い時間の移動や電車混雑時の移動は苦痛です。なのでそういったことも考慮に含めた方がいいと思います。
主治医との相性
他にも主治医との相性は重要ですね。こればっかりは話してみてどう感じるかというのがポイントになります。個人的にはいままで関わってきた主治医はもちろん麻酔科の先生とか看護師さんとか声の通りが良い人はなんとなく安心感があるなと思っています。声が大きいではなくて声が通るというのが僕なりのポイントです。
あとは悪い情報もはっきりと正確に伝える方針というのも重要かなと思います。僕は以前通っていた病院では当初良性か悪性か曖昧な感じで言われていたのですが、女子医大にセカンドオピニオンに来たときにはっきりと悪性だと言われました。
悪い情報は聞きたくはないものですが、治療に対して判断する材料となる情報が間違っていると判断も間違ってしまう可能性が高まります。なのではっきりと情報を伝えるタイプの先生の方がいいのかなと思っています。
現時点での僕なりの病院選びのポイントを書いてみました。何かの参考になれば幸いです。